奥羽山脈と北上高地の間を流れる北上川流域は、東北地域の一大穀倉地帯を形成しているが、洪水等の自然災害も多く、安定的な食糧生産のための対策が求められていた。そこで、上流部に5つの多目的ダムを建設し、治水、灌漑、発電を行うことで、流域の農業生産を高めようという開発構想が策定された。
この構想を受けて、昭和28(1953)年の国土総合開発法に基づいて、「北上特定地域総合開発」が全国に先駆けて取り上げられた。
(2003年5月)