1910(明治43)年に東京で生まれる。父はキリスト教の宣教師で、東京女子大を設立したオーガスト・ライシャワー。日本のアメリカン・スクールを卒業後、アメリカの大学に進学、日本を中心とする東アジア研究の道に進む。ハーバード大学教授だったライシャワー氏を駐日大使に起用したのは、ジョン・F・ケネディ大統領。当時のアメリカにおいて最も著名な知日家であり、奥さん(ハル・ライシャワー)も日本人であったことも起用の一因といわれている。日米安保問題でゆれる日本で、「日米間に真のパートナーシップを築く基礎を作ること」を使命として、1961年から66年まで大使をつとめ、日米両国に大きな足跡を残した。
(2003年12月)