水循環の観点からみれば、上流の環境保全を進めるだけでなく、中下流においても、家庭雑排水に配慮するなど、流域全体で水環境の改善や保全に取り組む必要がある。こうした考え方から、荒川流域ネットワークでは、流域のすべての家庭が川に水を流す「水源地」であると位置づけ、排水や雨水の貯留などによって、水資源としての2次活用や、水質改善をしてから川に流すといった取り組みや活動を提唱している。
(2004年10月)