災害を予防したり、安定的に水を供給する上で、水源地の保水能力を高めたり、河川空間内の植栽管理などが必要となっている。そのためには、水源林の保全や管理が求められるが、日本の林業従事者は減少しているのが 現状である。そこで、水源地域の間伐採を活用し、流域全体でデザインや商品化の知恵を出し合うことで、建築をはじめ各種の木工品を使う(木を使う)生活文化・ライフスタイルを拡大し、水源地の保全や活性化を進めようという考え方。「木」を通じて、上流と下流の双方が流域全体の水環境や豊かな暮らしを支え合う関係を形成していこうという、「流域コミュニティ」の形成という視点も持っている。
(2004年10月)