「活力ある地域づくりへの未来像」

個人も社会も構造変化の時代を迎えている日本。次代を見すえ先取りする視点と取り組みが、これからの活力ある地域づくりには欠かせない。

山古志復興新ビジョン研究会

2004(平成16)年10月23日に発生した新潟県中越地震は、各地に大きな被害をもたらしたが、特に山間地に位置する山古志村(平成17年4月1日の合併により現在は長岡市)の被害は甚大で、全村に避難勧告が出され、今なお解除されていない。全域にわたる地盤崩壊のため復旧に時間が要すること、高齢化・過疎化が振興している地域であることなどから、復興には大きな困難が予想されている。

しかし全国有数の棚田の景観や、牛の角突き(闘牛)、錦鯉などの独自の地域文化を持つ山古志村のファンは多く、その復興は、中越地震からの復興活動全体のシンボル的な意味を持っている。

こうした背景の下、平成16(2004)年12月に、新潟県内の経済界や大学、研究者を中心に発足した、民間の支援・応援組織が山古志復興新ビジョン研究会。研究会では、住民の主体的な復興活動を生み出し支援することを目的に掲げ、平成17年5月に、2つのリーディング・プロジェクトをはじめ数々の提言を取りまとめた報告書を公表した。

(2005年5月)

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