小泉首相は2003(平成15)年1月の施政方針演説で、「日本を訪れる外国人旅行者を2010(平成22)年に倍増させる」ことを目標として、「観光立国構想」を掲げた。これを受けて「観光立国懇談会(座長:木村尚三郎静岡文化芸術大学学長)」が、課題や目標、戦略等を検討し報告書を取りまとめ、各省庁の連携により「観光立国行動計画」が策定された。
行動計画では、日本の魅力・地域の魅力の確立を目標に「一地域一観光」や「良好な景観形成」などの方向性が示された。また、日本ブランドの海外の発信という目標に向けて「トップセールス」「ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)」などの活動を推進するとしている。また、観光立国に向けた環境整備の必要性を指摘し、「外国人が一人歩きできる環境整備」などの方向性が示されている。
(2005年5月)