14世紀に黒死病とよばれたペストの大流行によって、当時のヨーロッパ人口約1億人の3分の1近く、3000万人が50年の間に死亡したとされる。
当時、ユーラシア大陸の東西を結ぶ公益が盛んになったことが、この大流行の背景にあるとされ、中央アジアからイタリアのジェノヴァに運ばれた毛皮についていたノミが菌を媒介したとされる。1348年にはアルプス以北のヨーロッパにも伝わり、14世紀まで3回の大流行と多くの小流行を繰り返し、猛威を振るった。
(2006年5月)