地域指標

北陸地域における北東アジアとの経済連携の調査研究 プロジェクト1「北陸地域における北東アジアとの経済連携の調査研究」の活動から

2008.4

北陸地域づくり研究所

1. はじめに

今、北東アジア地域は、世界経済における成長センターの一翼を担うまでに成長を遂げてきた。とりわけ中国は、2004年以降年率10%を超える経済成長率となっている。また、韓国はサムスンをはじめとしたブランド企業が育ち、国際物流面では釜山港や仁川空港のハブ化が進むなど、その存在感を高めてきている。ロシアも原油・天然ガスなどエネルギー資源の高騰を受け経済活況と社会インフラの整備が進んでおり、シベリア鉄道を通じた経済交流も注目されている。

このような中、日本の貿易額に占める中国(香港含む)とのそれは2004年には22兆2,000億円と全体の20%を超えるに至り、中国は我が国にとって最大の貿易相手国となった。さらに2005年には香港を除くベースでも、中国と日本の貿易総額はアメリカを上回るまでになっている。北陸地域の貿易額も、2000年に7,975億円だったものが2005年には1兆1,378億円と1.4倍の伸びを示しており、北東アジアの活力を取り込んだ地域経済の構築と企業振興が求められるようになってきている。

こうした背景から、当プロジェクトは北東アジアと北陸の経済について統計分析を行い、これを踏まえて海外進出をしている北陸の企業を対象にアンケート調査を行った。また、中国とロシアにおいて、関係各機関と北陸の進出企業などに聞き取り調査を行い、今後の北東アジア地域と北陸地域との経済連携の促進とその課題を探った。

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