中核市・新潟

新潟市は環日本海の中核たりえるか

中核市とは

中核市とは、政令市に次ぐ自治権限を有する市のこと。平成7年の地方自治法改正により新設された制度で、新潟市を含めた全国12市が平成8年4月1日から中核市となった。その後、平成9年4月より新たに5市が加わり、現在全国で17市が指定を受けている。そのうち日本海側の都市は、富山・金沢・秋田を含めた4市である。

中核市の指定を受けるには、①人口30万人以上(人口50万人未満の都市は昼夜間人口比率100%をこえること)②面積100平方キロメートル以上-などの条件が必要。新潟市は人口50万人未満ながらも、昼夜間人口比率110.6%(平成2年国勢調査)で条件をクリアしている。昼夜間人口比率とは夜間人口に対する昼間人口の割合で、その比率が高いほど通勤や通学での人口流入が多いことになる。新潟市の昼間人口は、近年、全国的にも高い増加率をみせており、新潟市への中枢機能の集積を数値的にも明らかにしている。

中核市制度は地方分権の推進を目的として生まれたもので、これに指定された都市は、地方の時代の核としての役割を期待されているということができる。本州日本海側地方には政令市がなく、平成8年の指定ではじめて、新潟市および富山市・金沢市が国内の拠点都市であると認められたことになる。特に、最大の人口と高いインフラ整備率を持つ新潟市に牽引役の期待が集まっている。

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