信濃川の自然と先人の志を語る
第1巻から第8巻までの資料編を生かし、第9巻では大河津分水の歴史をその根底にある自然を含めて、一般の多くの方々に知っていただきたい「ものがたり」としてまとめています。
本巻では、越後平野を大きく変革した「近代化遺産」大河津分水のいわば前史として、近世以降、明治期に至る人びとの足跡と「志」を平出 修『夜烏』の風土を中心におき、その歴史から大河津分水への悲願が生まれたことを伝えます。
- 定価
- 1,200円(消費税込・送料別)
- 発行
- 社団法人 北陸建設弘済会
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- 平成21年7月
- 編集・執筆
- 五百川 清(信濃川大河津資料館友の会 顧問)
- 体裁
- A4判オールカラー 84ページ
目次
第一章 大河津分水を訪ねる
- 近代化遺産大河津分水
-そのテクノスケープ
- 大河津分水のなりたち
- 大河津分水の主な施設
- 分水路とその施設
- 大河津分水の働き
- 関屋分水と隧道(トンネル)
第二章 信濃川の自然と洪水被害
- 母なる信濃川-その特色
- 信濃川・千曲川の古地理
- 越後平野のおいたち
- 信濃川流域の地形と洪水被害
- 信濃川流域の気象と洪水被害
第三章 大河津分水へのみち
- 戦国越後の統一と江戸時代の小藩割拠
- 近世初期-信濃川流域の新田開発
- 村の成立と在町-舟運と信仰でつながる風土
- 水害の頻発-宝暦の「横田切れ口説き」
- 享保期「松ヶ崎掘割」から「大河津分水」出願へ
- 近世-水の信仰と「水の思想」序曲
第四章 第二次大河津分水工事の実施まで
- 第一次分水工事
- 明治期-水の思想家と治水運動
- 信濃川改修と河口改修
- 小説『夜烏』の風土にふれて
- 大水害「横田切れ」と国政への建策
- 河川法の成立と河川行政の転換
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