北東アジアとの連携戦略

成長する北東アジアと北陸

経済成長で増加する北東アジアのコンテナ荷物量

中国が改革開放政策をスタートさせた1978年から2006年までの経済成長率は年平均9.67%という驚異的なものだ(同時期の世界経済成長率は3.3%)。こうした経済成長とともに中国の貿易額は増加の一途で、2004年には日本を抜いて世界3位の貿易国となっている。

2006年の中国の年間輸出額は9,690億ドル(前年比27%増)、輸入は7,920億ドル(同20%増)。日本は、輸出が6,470億ドル(9%増)輸入が5,770億ドル(同12%増)と中国に大きく水をあけられた。

WTOが発表した2006年の世界貿易ランキング(輸出入額の総額)では、1位アメリカ、2位ドイツ、3位中国、4位日本、5位イギリスの順となっている。輸出額に限れば、2006年の後半からアメリカを上回っているとされ、ドイツ、アメリカを抜いて世界最大の貿易国となる日もそう遠くないことだと思われる。

世界3位と4位の貿易国が存在するアジア地域の貿易量は多い。全世界の6割の海上コンテナ貨物はアジア発着の荷物だ。またヨーロッパと北米間の伸び率は1.85倍なのに比べ、アジア発着あるいは域内の貨物量はいずれも3倍以上の伸びを示している。まさにアジアが世界の貿易と物流の拠点となっている(図2)。

図2 拡大するアジアの物流̶̶海上コンテナ荷動量(2004年)

図2

出典:北陸地方整備局資料

北東アジアのコンテナ貨物の量を見ても、1999年から2006年の7年間でおよそ2.3倍に急増。今後さらに増加していくと予想されている。(図3)

図3 北東アジア諸国のコンテナ取扱量の現状と将来予測

図3

(北陸地方整備局資料より作成)

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