北東アジアとの連携戦略

成長する北東アジアと北陸

交流の歴史と実績でさらに連携を拡大

北陸地方は日本海を挟んで朝鮮半島や中国大陸と向かいあう地域である。日本の玄関として、古代から大陸との往来を担ってきた歴史を持っている。

しかし対米を重視する政策や東西の冷戦構造などによって、北陸は大陸に近いという地理的特性・優位性を十分に発揮できなかった。

また韓国は半島の西側が先に整備・開発されたことで発展し、中国も香港や広州、上海など南側から開放され発展してきたという経緯がある。北陸から見るとこれら先導地域は朝鮮半島の向こう側にあたり、九州などに比べて、交流や物流面で必ずしも優位性を発揮できる地域ではなかった。

だが中国の経済成長は南から北へ、東から西へと着実にひろがりつつある。中国で言えば東北3省が今後の成長センターに、韓国も半島の東側地域が新たな成長拠点として注目されている。こうした動きは極東ロシアや北朝鮮を刺激するに違いない。

北陸地方の自治体はこれまで北東アジア地域との交流を積極的に進めてきた。今この地域には、北陸の県や市町との姉妹都市や友好都市が47も存在する(図5)。こうした取り組みの実績は、今後連携を強化・拡大していく上で大きな力となるものだろう。

北陸地方を取り巻く様々な社会環境が整いつつある。自ら北東アジアと連携を拡大しつつ、世界と北東アジアを結ぶゲートウェイ圏域を形成するために北陸には新たな北東アジア戦略が求められる。

図5 北陸と北東アジアの姉妹都市・友好都市

県市町村名 姉妹・友好都市名(*は友好都市)
新潟県
15
新潟県 黒龍江省 中国 1983(S58)
新潟市 *哈爾濱市 中国(黒龍江省) 1979(S54)
ウラジオストク市 ロシア連邦(沿海地方) 1991(H3)
三条市 *鄂州市 中国(湖北省) 1994(H6)
柏崎市 *淮安市楚州区 中国(江蘇省) 1995(H7)
*峨眉山市 中国(四川省) 2005(H17)
新発田市 *議政府市 韓国(京畿道) 1989(H1)
漣川郡全谷邑 韓国(京畿道) 1999(H11)
加茂市 淄博市 中国(山東省) 1993(H5)
上越市 *浦項市 韓国(慶尚北道) 1996(H8)
*琿春市 中国(吉林省) 1996(H8)
*哈爾濱市呼蘭区康金鎮 中国(黒龍江省) 2002(H14)
佐渡市 洋県 中国(陜西省) 1998(H10)
津南町 驪州郡 韓国(京畿道) 1999(H11)
富山県
8
富山県 *遼寧省 中国 1984(S59)
*沿海地方 ロシア連邦 1992(H4)
富山市 *秦皇島市 中国(河北省) 1981(S56)
高岡市 *錦州市 中国(遼寧省) 1985(S60)
砺波市 *盤錦市 中国(遼寧省) 1991(H3)
南砺市 *紹興市 中国(浙江省) 2005(H17)
立山町 江北区 韓国(ソウル特別区) 2005(H17)
入善町 *哈密市 中国(新疆ウイグル自治区) 1997(H9)
石川県
11
金沢市
イルクーツク ロシア連邦(イルクーツク) 1967(S42)
蘇州市 中国(江蘇省) 1981(S56)
全州市 韓国(全羅北道) 2002(H14)
七尾市 ブラーツク ロシア連邦(イルクーツク) 1970(S45)
金泉市 韓国(慶尚北道) 1975(S50)
大連市金州区 中国(遼寧省) 1986(S61)
羽咋市 *通州市 中国(江蘇省) 2001(H13)
白山市 *溧陽市 中国(江蘇省) 1995(H7)
能美市 シェレホフ市 ロシア連邦(イルクーツク) 2005(H17)
川北町 興城市 中国(遼寧省) 1992(H4)
内灘町 呉江市 中国(江蘇省) 1993(H5)
福井県
13
福井県 *浙江省 中国 1993(H5)
福井市 *杭州市 中国(浙江省) 1989(H1)
*水原市 韓国(京畿道) 2001(H13)
敦賀市 東海市 韓国(江原道) 1981(S56)
ナホトカ ロシア連邦(沿海地方) 1982(S57)
台州市 中国(浙江省) 2001(H13)
小浜市 慶州市 韓国(慶尚北道) 1977(S52)
*西安市 中国(陜西省) 2004(H16)
*平湖市 中国(浙江省) 2006(H18)
あわら市 *紹興市 中国(浙江省) 1983(S58)
永平寺町 張家港市 中国(江蘇省) 1997(H9)
越前町 盈徳郡 韓国(慶尚北道) 2002(H14)
美浜町 石門郷 台湾 1988(S63)

出典:「全国市町村要覧」

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