関東平野を流れる利根川でしばしば発生する水害は江戸の町にも影響が及んだ。徳川家康の命令で、利根川の流れを変える工事が1594年から進められ、少しずつ東へと流れを移し、60年にも及ぶ大工事の末に現在の銚子から太平洋に注ぐ流路が完成した。これにより水害防止とともに、新田開発や舟運の整備など様々な効果がもたらされた。
(2008年3月)