ピーター・F・ドラッカー。オーストリア生まれの経営学者。自らは人間環境を研究する社会生態学者と称した。1954年の「現代の経営」で目標管理という考え方を提唱。組織運営のノウハウとして「マネジメント」の重要性を世に知らしめ、多くの経営者の注目を集めマネジメント・ブームを生み出す。またゼネラルモーターズ(GM)から会社組織の変革と再建を依頼され、大成功を収めたことで、経営学者としての地位を不動のものとした。「断絶の時代」(1969年)で知識社会の到来、起業家の時代、経済のグローバル化などを予言。サッチャー英首相の民営化政策に大きな影響を与えたとされている。企業や経営学から社会全般に関する著述も多く、今も世界中の経営者や政治家などに多くのファンを持つ。2005年95歳で死去。
(2008年3月)