除雪に限らず「新たな公」を活用して雪国の新しいまちづくりを進めるためには、まず、住民が雪に対してマイナスばかりを考えずに資源として自信を持つことが大切である。
そこで雪に対する見方を変えてくれるのが地域外の人材(よそ者、若者)である。外部の人たちと交流することによって雪に対して新たな価値を見つけるキッカケとなる。
そして、雪国が培ってきた雪に対して助け合う精神や除雪技術等を次世代に継承するために地域住民と地域外の人材が一丸となれば色々な知恵が生まれる。
行政は、取組みを後押しする支援が望ましい。
それが雪国における「協働」の再構築≒「新たな公」である。
この調査研究が、北陸の地域づくりの新たな可能性を開く一助になれば幸いである。
今号の地域指標では、プロジェクトⅣ「『新たな公』による北陸の地域づくりの調査研究」の活動成果を概要版として掲載しました。報告書(本編)をご入用の方は、お手数ですが(社)北陸建設弘済会 北陸地域づくり研究所までご連絡いただきますようお願いいたします。