全国新幹線鉄道整備法によって「主たる区間を列車が時速200km以上の高速度で走行できる幹線鉄道」が新幹線と定められており、それ以外の鉄道並びに軌道法上の軌道等を「在来線」、新幹線に並行して運行されていた既存の路線を特に「並行在来線」と呼ぶ。
並行在来線は、平成2年12月の政府与党申し合わせにより、新幹線の開業後JRから経営分離されることとなっている。主として中長距離の利用者が新幹線へと転移して、その位置づけが幹線鉄道から地域内輸送や新幹線の輸送の補完的な輸送などに限定されることとなり、JRの負担が大きいことがその根拠である。
これに伴い、運行本数の減少や運賃値上げ、場合によっては路線の廃止が行われるなどサービス水準が低下することも多く「並行在来線問題」と呼ばれている。
(2008年5月)