2006年の北陸(富山・石川・福井の3県)の貿易額は、1998年から8年連続の増加を達成し、輸出額は3,569億円、輸入額は4,959億円、貿易総額は8,528億円となっている。
主な品目は、輸出では機械機器類が1,923億円と1998年と比較して3倍強に増加しており、全国の1.4倍を大きく上回っている。内訳は、一般機械421億円増、電気機器175億円増、ロシア向け中古車が700億円増である。輸入では、石炭が278億円増、原油及粗油が943億円増、非鉄金属が524億円増と近年の燃料・原材料価格高騰を受けた形となっている(表1)。
輸出品 | 金額(2006年) | 1998年比 | 全国1998年比 | ||
---|---|---|---|---|---|
総額 | 3,569 | 270.5 | 148.6 | ||
化学製品 | 375 | 200.0 | 191.0 | ||
プラスチック | 165 | 274.7 | 209.5 | ||
原料別製品 | 713 | 283.8 | 157.8 | ||
織物用糸及び繊維製品 | 143 | 154.0 | 103.0 | ||
非鉄金属 | 301 | 471.6 | 229.2 | ||
機械機器類 | 1,923 | 315.4 | 140.7 | ||
一般機械 | 773 | 219.4 | 129.8 | ||
金属加工機械 | 293 | 227.8 | 143.9 | ||
電気機器 | 411 | 174.4 | 136.8 | ||
輸送用機器 | 736 | 4,161.3 | 155.2 | ||
(中古)自動車 | 716 | 4,113.1 | 157.8 | ||
雑製品 | 308 | 149.0 | 114.9 |
輸入品 | 金額(2006年) | 1998年比 | 全国1998年比 | |
---|---|---|---|---|
総額 | 4,959 | 223.0 | 183.7 | |
食用に適さない原材料 | 489 | 153.1 | 167.0 | |
木材 | 250 | 112.5 | 92.8 | |
金属鉱及びくず | 205 | 343.6 | 302.3 | |
鉱物性燃料 | 2,036 | 361.2 | 331.8 | |
石炭 | 534 | 209.0 | 201.2 | |
原油及粗油 | 1,173 | 509.6 | 393.6 | |
化学製品 | 308 | 192.2 | 180.1 | |
元素及び化合物 | 187 | 211.3 | 174.3 | |
原料別製品 | 1,480 | 206.0 | 169.1 | |
織物用糸・繊維製品 | 184 | 434.7 | 126.5 | |
非鉄金属 | 971 | 217.1 | 203.5 | |
機械・輸送用機器類 | 231 | 102.1 | 169.3 | |
雑製品 | 254 | 177.0 | 159.0 |
表1 北陸地域の輸出入
(北陸の2006年の額と、1998年 = 100とした北陸・全国の指数)
出典:外国貿易年表(大阪税関)及び貿易統計
図4は北陸地域から中国(除く華南地域)に進出している北陸の事業所数を示したものである。県別では新潟が最多で120社(41.4%)、以下、福井70社(24.1%)、富山54社(18.6%)、石川46社(15.9%)となっている。
中国の地域別では、上海市(109社、37.6%)、江蘇省(69社、23.8%)、遼寧省(52社、17.9%)で230社と全体の79.3%を占めており、当該地域に集中的に進出している実態がわかる。
図4 北陸地域から中国主要地域への事業所の進出状況
出典:『北陸国際物流戦略チーム データブック』(2007)より一部改変。